【本紹介】「先延ばしにしない技術」【目標達成】
プロローグ
- 実行力は、「決心 — 実行 — 維持」という3段階からなる。実行力にあふれた人になりたければ、この3段階に応じた、効果的な準備をする必要がある。
Chapter1:決心する―目的地がなければ始まらない
1-1:成功者は近道を知っている
- 実現したい夢を一つ探して、その夢を実現した姿を具体的に(いつ、何を、どのように)イメージしてみる
- 人生の成功を手にするには、目標を達成した場面をイメージする「ゴールの視覚化」よりも、目標までのルートを正しく捉える「プロセスの視覚化」の方がずっと必要
- その夢を実現するためのおおまかなロードマップを想像しながら、目標達成の道筋を書いてみる
- その夢を実現するために、いますぐできることは何か、ひとつ探してみる
- 決意しても実行できないでいることや、一生懸命にやっても成果があがらないことを、一つ探してみる。
1-2:矢を射るならまず的を見る
- 問題が何かを把握し、問題を解決するための代案を探す
- 効果的な解決策につながる小さな行動をひとつ見つけて、ただちに実行に移す
1-3:スケジュールは逆から立てる
- 未来を起点として、逆算して、今やるべきことに目を向ける「逆算スケジューリング」を行う
- 絶対に達成したい長期的な目標をひとつと、目標達成の最終的な起源を具体的に書いてみる
- 逆算スケジューリングで、目標達成までのステップと、それぞれのステップの期限を決める
- 目標達成のために、今日直ちに実行に移せること(小さな行動)を見つける
1-4:切り札は常に二枚用意する
- 実行に移したことを途中であきらめたり、人間関係やビジネスでトラブルが起こったりするのも、その大部分は突発的な事態に備えていなかったことに原因がある
- 目標への決心を実行するプロセスでも、突発的な事態への備え、つまり「プランB」を用意する
- 「プランB」があることで、不確実性への不安感が和らぎ、自分自身をコントロールする力が増強される
1-5:決心は独り占めしない
- 人は言葉や文章で自分の考えを公開すると、その考えを最後まで守ろうとする傾向がある。これを「公開宣言効果」という。
- 公開宣言した約束を守れなかったら、誰にどんな代価を支払うかを決める
1-6:変われないのは望んでいないから
- 何かを成し遂げたければ、漠然と「やってみよう」という考えでは駄目。「なぜ、やらなくてはならないか」、その切実な理由を探さなくてはならない。
- どんな目標でも、切実な理由を探し出し、差し迫った気持ちで取りかかれば、その目標はすでに半分は成功したも同然である。
- 変化を望みながらも変化できないのは、現状がそれほど切迫しておらず、切実に望むこともないことを意味する。その状態では、絶対に変化に成功することはできない
- 何かを望みながらもうまく実行できないでいる人たちには、数千通りの「実行できない理由」がある。だが、彼らに必要なことは、「それを実行すべきただひとつの切実な理由」である
- それなりに我慢できるために未だ変えられないでいる、悪い習慣を探す
- その中から一つを選び、その習慣を変えられない場合に起こる、マイナスの派生効果を考えてみる
- 変えることのできる習慣を一つ選び、それを実行することで起きるプラスの派生効果を考えてみる
Chapter2:実行する―自分からやる。いますぐに始める
2-1:ベストタイミングは「いま」だ
- 特別な時間、特別な日から決心する、あるいは、決心を先延ばしすることは、表向きはいくら変化を望むと言っても、内心では絶対に変化したくないと言っているのと同じこと
- スピーディーに反応すれば、どんな状況でも他人の好感と信頼を得ることができる
- どうせしなくてはならないことなら、即断即決で処理するのがよい。速度は自分を他の人たちと差別化するもっとも効果的な手段であり、アドバンテージをとるためのもっとも確実な要因である
- 新たなスタートのための完璧なタイミングはない。もっとも実践に適した日は「今日」であり、もっとも実行に適した時間は「いま」です。
- 「しようかどうしようか」と迷う時が、やってみるベストタイミング。
- 本当に残念なのは、ただ時間を浪費するだけでなく、待っている間に頭の中にあった目標が消えてしまうこと。将来、何かになりたければ、必ずいま何かをしなくてはならない
2-2:1%の行動に全力を注げ
- 少数の成功者たちは、いくら難しいことでも、その中から簡単な小さなことを探し出す。
- 意欲の沸かないことに手を付けるもっともよい戦略は、まず小さなところから始めてみること
- 先延ばしにしている人たちは、「意欲がわかない」を理由にしているが、実際は、意欲がなくて始められないのではなく、始めないから意欲が沸かないのである。
- 全ての変化は、自然と動く自己推進力を持っており、ごく小さな変化が次の変化を生む
- どんなことでも長く続けてこそ成果が生まれる。長続きを望むなら、最初からあまり欲張ってはならない。運動を長続きさせたければ、目標をあまり高く設定せず、決心を少しでも実行したら、目標達成とみなすのが良い。
- 目標は大きく持っても、小さな単位から始める。それが成功したら、次の他院ににうつる。
2-3:「二つの締め切り」をつくる
- 実行力に優れた人の心の中には、二つのデッドラインがある。一つは、いつまでに終わらせるかの「終了デッドライン」、もう1つは、いつから手を付けるかの「開始デッドライン」である
- やる気がでなかったり、強いプレッシャーを感じるときに使えるもっとも効果的な戦略としては、二つのデッドラインからさらに「中間デッドライン」を決めるとよい
- 時間がないから成果をあげられないのではなく、時間がありすぎるから成果を出せないことのほうがずっと多い
- どんな状況であれ、すべてのことを全部やれる時間は無いが、どんな場合でも、必ずやるべきことをやる時間はある
2-4:人生とは「実験」の連続
- 失敗とは、仮説が間違っていたという事実を教えてくれ、新しい仮説が必要だということを悟らせてくれる
- 一番やりたくない仕事、一番恐れている仕事のほとんどは、あなたが絶対にやらなくてはならないこと。人生の幸福と不幸、成功・失敗は、そのような仕事を進んでやれるかどうかにかかっている。その際にもっとも助けになるのが、実験精神である。
2-5:魔法のランプにお願いする
- 他人の助けなくして、どんな人でも豊かな人生をおくることはできない。望むものを手に入れられなかったとすれば、それは他人の助けをうまく得られなかったという意味である。また、他人の助けを得られなかったのは、助けをうまく求められなかったという意味である。
- 助けを求めるというのは、世の中に「実行したい」というシグナルを送るのと同じ。尋ねないのは学びたくないということであり、助けを求めないのは切実に望んでないのと同じである。
- どんな問題であれ、それを解決できるもっとも効果的な方法は、自分より先に問題を解決した人を探して、その人に助けを乞うことである
2-6:目標達成率を高める「観察」の力
- どんなことでも、自分を観察対象にすれば、その活動をより意識的に自覚し、もっと頑張ろうと努力するようになる
- 一日中忙しく過ごしているのに、仕事は減らず、ストレスばかりがたまるようなら、自分が時間をどう使っているのか点検してみよう。重要なことに集中している時間をノートに書き出す
- 時間管理の内訳を一週間でもきちんと記録できれば、その原因を見つけ出すことができる。
2-7:ウォーミングアップに時間をかけるな
- やりたくない仕事から逃げるための一番簡単な方法は、その仕事と少しでも関係があって、しかも楽な仕事を見つけることである。
- 人間は本当に重要だけれどもやりたくない仕事(頭を使わなくてはならない仕事)があるとき、単純な仕事(頭をあまり使わなくてもいい仕事)をすることで、ストレスから逃げようとする傾向がある。
- 仕事をさっと始める人のもう1つの特徴は、整理と整頓がうまいということ。
- 失敗するものは常に、将来は苦痛の種になるかもしれないが当面は楽しい仕事に一生懸命になり、成功するものは、将来的に大きな満足を与えてくれるが現在は苦痛な仕事—つまり、失敗するものが嫌う仕事を先にする
Chapter3:維持する―最後まであきらめない
3-1:自分をもっと大きくイメージしよう
- 人間の考えは行動を決定し、人間の行動は運命を決定する
- 「私はこんな人間です」と自らを規定すれば、本当にそんな人間のように行動する。そうして結果的にそんな人間になる
- もっと大きなことを成し遂げたいなら、まず自分自身をもっと大きくイメージしなければならない
- 人はだれでも「自分は◯◯な人間だ」という自己イメージを持っている。そして、それに合致する証拠を探し出し、自己イメージに合わせて行動しようという強い欲求を持っている
- いまとは違う姿で生きていきたければ、理想に描く姿の人間として自分をイメージしさえすればよい
- ある人があなたと同接するかは、あなたが実際にどんな人間かということよりも、その人があなたをどう規定しているかに全面的にかかっている。同様に、あなたの態度や行動も、あなたがあなた地震をどう規定しているかによって決まる
- どんな人でも、イメージする以上に高い場所に登ることはできない。イメージほど成功の障害になるものはない。同時に、イメージほど可能性を高めてくれるものはない
3-2:断れないのは目標が見えていない証拠
- 実行を先延ばしにする人の共通点として、気の進まない頼まれ事をうまく断れないという点である
- 他人があなたに対してどんな接し方をしようが、その責任の一部は明らかにあなた自身にある。だから、他人から今とは違う扱いを受けたければ、自分がまず変わらなくてはならない。
- 何を選択し、何を放棄するかをはっきり決めて、自分の選択に責任を負うのだと考えれば、意外に簡単に人の頼み事を断ることができる。断れないのは、自分の決定に責任を負いたくないからだという場合が多い
3-3:逃げ道をふさいでしまえ
- バクテリアから人間にいたるまで、すべての生物は刺激に影響される。あなた自身をコントロールしたければ、あなたをコントロールしている刺激の力を認識し、まず状況をコントロールしなければならない。
- 長い目で見ればいくら重要なことであっても、当面苦痛を伴うことなら何としてでも避けたいのが人情である。いくらやめなければと思っていても、その瞬間は快感を得ることに心惑わされるのもまた人情だ。だから本当にやるべきことがあれば、自分を檻に閉じ込め、苦痛に甘んじても実行せねばならない
- 背水の陣を張って闘う人と、こっそり退路を作っておく人とでは、多くの面で違いがでる。目の色も違い、態度や行動も違う。その違いが、勝敗を分ける
3-4:「効率」と「効果」の違いを知る
- 効率:仕事をどれだけ多く、どれだけ早くできるか
- 効果:成果や寄与度に直結する中心的な役割のしごとをどれだけやったか
- 人がしていることを昨日と同じようにやって生きていれば、絶対にいまある以上の人生を送ることはできない。
3-5:目標から目をそらさない
- 望むものを手に入れたければ、望まないこと、避けたいことについてではなく、望むものとそれを手に入れる方法について考える時間をもっと増やさなければならない
- ある目標に集中すると、人間の脳は目標と関連したものだけに強く反応し、それ以外の刺激を無視するようになる。これを「選択的注意集中」という。
- あなたの周囲には目標達成を助けてくれる素材がまるで電波のように満ちている。そして、あなたがアンテナを立てさえすれば、それらはあなたの目標達成を助けるために超スピードで集まってくる
- 10年後の未来のために時間を投資しようとする人は少ない。目の前の小さなことが、目に見えない「未来のために重要なこと」を隠しているからだ。
3-6:一歩の差が勝負を決める
- 人は決して失敗しない。ただ、途中でやめているだけである。
3-7:教えることは学ぶこと
- 誰かに助け、他人に教えるとき、自分自身に驚くべき変化が起こる。他人を助けながら、助けをもらい、誰かに教えながら、より多くのことを学ぶ
- 他人に助言できるということは、すでに自分の中に立派な解決策があることを意味する
エピローグ
昨日と違う明日を迎え、他人と違った人生を生きたければ、必ず満たすべき前提条件がある。昨日と違うことを考え、他人と違うことを行わなければならないということ
- 作者: イ・ミンギュ,吉川南
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
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